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タブレクタ錠150mg

販売名
タブレクタ錠150mg
識別コード
NVR DU
薬価
150mg1錠 5055.50円
製造メーカー
ノバルティス ファーマ

添付文書情報2023年10月改定(第4版)

商品情報

薬効分類名
その他の抗悪性腫瘍用剤
一般名
カプマチニブ塩酸塩水和物錠
規制区分
  • 特生
  • 特承
  • 覚原
警告
1.1. 本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の使用が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
1.2. 間質性肺疾患があらわれ、死亡に至った症例も報告されているので、初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等)の確認及び定期的な胸部画像検査の実施等、観察を十分に行うこと(また、異常が認められた場合には本剤の投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと)〔7.2、8.1、9.1.1、11.1.1参照〕。
禁忌
2.1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
効能・効果
METex14スキッピング変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌(METex14:MET遺伝子エクソン14)。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. 十分な経験を有する病理医又は検査施設における検査により、MET遺伝子エクソン14スキッピング変異が確認された患者に投与すること(検査にあたっては、承認された体外診断用医薬品又は医療機器を用いること)。なお、承認された体外診断用医薬品又は医療機器に関する情報については、次のウェブサイトから入手可能である:
https://www.pmda.go.jp/review-services/drug-reviews/review-information/cd/0001.html。
5.2. 本剤の術後補助療法における有効性及び安全性は確立していない。
用法・用量
通常、成人にはカプマチニブとして1回400mgを1日2回経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。
7.2. 副作用が発現した場合は、次の基準を考慮して、本剤を休薬、減量又は中止すること〔1.2、8.1、8.2、9.1.1、11.1.1-11.1.4参照〕。
[減量・中止する場合の投与量]
1). 通常投与量:1回400mg(1日2回)。
2). 1段階減量:1回300mg(1日2回)。
3). 2段階減量:1回200mg(1日2回)。
4). 中止:1回200mg(1日2回)で忍容不能な場合、投与を中止する。
[副作用発現時の本剤の用量調節基準]
1). Grade1以上の間質性肺疾患:投与を中止する。
2). AST>3×ULNかつ胆汁うっ滞・溶血を認めない総ビリルビン>2×ULN又はALT>3×ULNかつ胆汁うっ滞・溶血を認めない総ビリルビン>2×ULN:投与を中止する。
3). AST又はALT増加:
①. Grade3のAST増加又はGrade3のALT増加:Grade1以下又はベースラインに回復するまで休薬する(7日以内に回復した場合は、同一用量で投与を再開し、7日を過ぎてから回復した場合は、1段階減量して投与を再開する)。
②. Grade4のAST増加又はGrade4のALT増加:投与を中止する。
4). 総ビリルビン増加:
①. Grade2の総ビリルビン増加:Grade1以下に回復するまで休薬する(7日以内に回復した場合は、同一用量で投与を再開し、7日を過ぎてから回復した場合は、1段階減量して投与を再開する)。
②. Grade3の総ビリルビン増加:Grade1以下に回復するまで休薬する(7日以内に回復した場合は、1段階減量して投与を再開し、7日以内に回復しない場合は、投与を中止する)。
③. Grade4の総ビリルビン増加:投与を中止する。
5). 前記以外の副作用:
①. Grade2の副作用:管理困難で忍容不能な場合は、Grade1以下に回復するまで休薬する(休薬後に投与を再開する際には、1段階減量して投与を再開する)。
②. Grade3の副作用:Grade2以下に回復するまで休薬する(休薬後に投与を再開する際には、1段階減量して投与を再開する)。
③. Grade4の副作用:投与を中止する。
GradeはNCI-CTCAE ver.4.03に準じる。
ULN:施設基準値上限。
生殖能を有する者
8.1. 間質性肺疾患があらわれることがあるので、初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等)の確認及び定期的な胸部画像検査の実施等、観察を十分に行うこと。また、患者に対して、間質性肺疾患の初期症状があらわれた場合には、速やかに医療機関を受診するよう指導すること〔1.2、7.2、9.1.1、11.1.1参照〕。
8.2. 肝機能障害があらわれることがあるので、本剤投与開始前及び投与中は定期的に肝機能検査を行い、患者の状態を十分に観察すること〔7.2、11.1.3参照〕。
8.3. 腎機能障害があらわれることがあるので、本剤投与開始前及び投与中は定期的に腎機能検査を行い、患者の状態を十分に観察すること〔11.1.4参照〕。
9.1.1. 間質性肺疾患のある患者:間質性肺疾患が発現又は増悪するおそれがある〔1.2、7.2、8.1、11.1.1参照〕。
9.4.1. 妊娠可能な女性:妊娠可能な女性には、本剤投与中及び投与終了後一定期間は適切な避妊を行うよう指導すること〔9.5妊婦の項参照〕。
9.4.2. パートナーが妊娠している男性又はパートナーが妊娠する可能性のある男性:パートナーが妊娠している又は妊娠する可能性のある男性には、本剤投与中及び投与終了後一定期間はバリア法(コンドーム)を用いるよう指導する(精液を介して胎児に悪影響を及ぼす可能性がある)〔9.5妊婦の項参照〕。
相互作用
本剤は、主にCYP3Aによって代謝される。また、本剤はCYP1A2、P-gp及びBCRPの阻害作用を示す〔16.4参照〕。
10.2. 併用注意:1). 強力なCYP3A誘導剤又は中等度のCYP3A誘導剤(リファンピシン、カルバマゼピン、エファビレンツ等)〔16.7.1、16.7.2参照〕[本剤の有効性が減弱するおそれがあるので、CYP3A誘導作用のない又はCYP3A誘導作用の弱い薬剤への代替を考慮すること(これらの薬剤がCYP3Aを誘導することにより、本剤の血中濃度が低下する可能性がある)]。
2). 強力なCYP3A阻害剤(イトラコナゾール、リトナビル、クラリスロマイシン等)〔16.7.3参照〕[本剤の副作用が増強されるおそれがあるので、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること(これらの薬剤がCYP3Aを阻害することにより、本剤の血中濃度が増加する可能性がある)]。
3). CYP1A2の基質となる薬剤(テオフィリン、チザニジン、ピルフェニドン等)〔16.7.4参照〕[これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがあるので、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること(本剤がCYP1A2を阻害することにより、これらの薬剤の血中濃度が増加する可能性がある)]。
4). P-gpの基質となる薬剤(ジゴキシン、フェンタニル、タクロリムス等)〔16.7.5参照〕[これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがあるので、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること(本剤がP-gpを阻害することにより、これらの薬剤の血中濃度が増加する可能性がある)]。
5). BCRPの基質となる薬剤(ロスバスタチン、アトルバスタチン、メトトレキサート等)〔16.7.6参照〕[これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがあるので、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること(本剤がBCRPを阻害することにより、これらの薬剤の血中濃度が増加する可能性がある)]。
6). 胃内pHを上昇させる薬剤(プロトンポンプ阻害剤、ラベプラゾール、ランソプラゾール、オメプラゾール等)〔16.7.7参照〕[本剤の有効性が減弱するおそれがあるので、これらの薬剤との併用は可能な限り避けること(これらの薬剤が胃内pHを上昇させるため、本剤の吸収が低下し、本剤の血中濃度が低下する可能性がある)]。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
重大な副作用
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 間質性肺疾患:間質性肺疾患(2.1%)、肺臓炎(4.1%)があらわれることがあるので、異常が認められた場合には本剤の投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと〔1.2、7.2、8.1、9.1.1参照〕。
11.1.2. 体液貯留(54.6%):末梢性浮腫(52.6%)、低アルブミン血症(7.2%)、胸水(頻度不明)、心嚢液貯留(1.0%)等の体液貯留があらわれることがあるので、急激な体重増加、呼吸困難等の異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど適切な処置を行うこと〔7.2参照〕。
11.1.3. 肝機能障害(10.3%):AST増加(7.2%)、ALT増加(10.3%)等の肝機能障害があらわれることがある〔7.2、8.2参照〕。
11.1.4. 腎機能障害(25.8%):血中クレアチニン増加(25.8%)、腎不全(頻度不明)、急性腎障害(頻度不明)等の腎機能障害があらわれることがある〔7.2、8.3参照〕。
11.2. その他の副作用
1). 感染症および寄生虫症:(10%未満)蜂巣炎。
2). 代謝および栄養障害:(10%以上)食欲減退、(10%未満)低リン酸血症、(頻度不明)低ナトリウム血症。
3). 呼吸器、胸郭および縦隔障害:(10%未満)呼吸困難、咳嗽。
4). 胃腸障害:(10%以上)悪心(37.1%)、嘔吐、下痢、リパーゼ増加、(10%未満)便秘、アミラーゼ増加、(頻度不明)急性膵炎。
5). 肝胆道系障害:(10%未満)血中ビリルビン増加。
6). 皮膚および皮下組織障害:(10%未満)皮膚そう痒症、蕁麻疹、発疹。
7). 一般・全身障害および投与部位の状態:(10%以上)疲労、(10%未満)発熱、体重減少、(頻度不明)背部痛、非心臓性胸痛。
授乳婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(ウサギ及びラットを用いた生殖発生毒性試験において、それぞれ臨床曝露量の0.01倍及び0.42倍で催奇形性が報告されている)〔9.4.1、9.4.2、9.6授乳婦の項参照〕。
授乳しないことが望ましい(乳汁移行に関するデータはないが、乳児が乳汁を介して本剤を摂取した場合、乳児に重大な副作用が発現するおそれがある)〔9.5妊婦の項参照〕。
小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
適用上の注意
14.1. 薬剤交付時の注意PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
その他の注意
15.2. 非臨床試験に基づく情報15.2.1. ラットにおいて、臨床曝露量の1.2~1.9倍に相当する用量で中枢神経系への影響(振戦、痙攣、脳空胞化(視床空胞化又は線条体空胞化)等)が認められた。

16.1 血中濃度
日本人の進行固形癌患者にカプマチニブ200mg注)又は400mgを空腹時に1日2回反復経口投与したときのカプマチニブのPKパラメータ及び血漿中濃度推移は次のとおりであった。カプマチニブ400mgを空腹時に1日2回反復経口投与したときの投与15日目におけるカプマチニブの蓄積率は1.99であった。
日本人患者にカプマチニブ200mg及び400mgを1日2回反復経口投与したときの薬物動態パラメータ
→図表を見る(PDF)

日本人患者にカプマチニブ200mg及び400mgを1日2回反復経口投与したときの1日目の血漿中濃度推移(平均値±標準偏差)

日本人患者にカプマチニブ200mg及び400mgを1日2回反復経口投与したときの15日目の血漿中濃度推移(平均値±標準偏差)

また、国際共同第II相試験で非小細胞肺癌患者に400mgを空腹時に1日2回反復経口投与してカプマチニブの薬物動態を評価した結果、累積率(1.39)から算出した有効半減期は6.54時間と推定され、反復投与後3日までに定常状態に達すると考えられる。
16.2 吸収
16.2.1 食事の影響
健康成人(24例)に本剤600mg注)を単回経口投与したとき、空腹時投与に対する低脂肪食投与におけるカプマチニブのCmax及びAUCinfの幾何平均値の比は、それぞれ1.11及び1.20であった。また、空腹時投与に対する高脂肪食投与におけるカプマチニブのCmax及びAUCinfの幾何平均値の比は、それぞれ1.15及び1.46であった(外国人データ)。
16.3 分布
カプマチニブのヒト血漿タンパク結合率は96%であった。血液/血漿濃度比は、濃度範囲10~1,000ng/mLで1.5、高濃度10,000ng/mLでは0.9であった(in vitro)。
16.4 代謝
カプマチニブは主にCYP3A4及びアルデヒドオキシダーゼによって代謝される(in vitro)。健康成人(6例)に[14C]カプマチニブ600mg注)を単回経口投与したとき、投与12時間後までの血漿中に、主に未変化体及び薬理活性を示さない代謝物M16(酸化体)が検出された(血漿中総放射能のAUC12hに対する割合は、それぞれ42.9及び21.5%)(外国人データ)。[10.参照]
16.5 排泄
健康成人(6例)に[14C]カプマチニブ600mg注)を単回経口投与したとき、投与168時間後までの尿及び糞中において、それぞれ投与放射能の21.8及び77.9%が排泄された。また、投与96時間までの尿中及び糞中において、それぞれ主にM16及び未変化体が検出された(投与放射能に対する割合は、それぞれ2.9及び42.1%)(外国人データ)。
16.6 特定の背景を有する患者
16.6.1 肝機能障害患者
カプマチニブ200mg注)を単回経口投与したとき、肝機能正常被験者(9例)に対する軽度(Child‐Pugh分類A)の肝機能障害患者(6例)のカプマチニブのCmax及びAUCinfの幾何平均値の比は、それぞれ0.724及び0.767であった。また、肝機能正常被験者(9例)に対する中等度(Child‐Pugh分類B)の肝機能障害患者(8例)のカプマチニブのCmax及びAUCinfの幾何平均値の比は、それぞれ0.828及び0.914であった。肝機能正常被験者(9例)に対する重度(Child‐Pugh分類C)の肝機能障害患者(6例)のカプマチニブのCmax及びAUCinfの幾何平均値の比は、それぞれ1.02及び1.24であった(外国人データ)。
16.7 薬物相互作用
16.7.1 リファンピシン
健康成人(25例)にリファンピシン(強力なCYP3A誘導剤)600mgを1日1回9日間反復経口投与し、カプマチニブ400mgを単回経口投与したとき、カプマチニブ単独投与時に対するリファンピシン併用投与時のカプマチニブのCmax及びAUCinfの幾何平均値の比は、それぞれ0.441及び0.335であった(外国人データ)。[10.2参照]
16.7.2 エファビレンツ
生理学的薬物動態モデルに基づいたシミュレーションにおいて、カプマチニブ(400mgを単回投与)単独投与時に対するエファビレンツ(中等度のCYP3A誘導剤)(600mgを1日1回投与)併用投与時のカプマチニブのCmax及びAUCinfの幾何平均値の比は、それぞれ0.683及び0.554であった。[10.2参照]
16.7.3 イトラコナゾール
健康成人(26例)にイトラコナゾール(強力なCYP3A阻害剤)200mgを1日1回10日間反復経口投与し、カプマチニブ200mg注)を単回経口投与したとき、カプマチニブ単独投与時に対するイトラコナゾール併用投与時のカプマチニブのCmax及びAUCinfの幾何平均値の比は、それぞれ1.03及び1.42であった(外国人データ)。[10.2参照]
16.7.4 カフェイン
MET遺伝子変異等を有する進行固形癌患者(30例)にカプマチニブ400mgを1日2回9日間反復経口投与し、カフェイン(CYP1A2の基質)100mgを単回経口投与したとき、カフェイン単独投与時に対するカプマチニブ併用投与時のカフェインのCmax及びAUCinfの幾何平均値の比は、それぞれ1.04及び2.34であった(外国人データ)。[10.2参照]
16.7.5 ジゴキシン
MET遺伝子変異等を有する進行固形癌患者(25例)にカプマチニブ400mgを1日2回22日間反復経口投与し、ジゴキシン(P‐gpの基質)0.25mgを単回経口投与したとき、ジゴキシン単独投与時に対するカプマチニブ併用投与時のジゴキシンのCmax及びAUCinfの幾何平均値の比は、それぞれ1.74及び1.47であった(外国人データ)。[10.2参照]
16.7.6 ロスバスタチン
MET遺伝子変異等を有する進行固形癌患者(24例)にカプマチニブ400mgを1日2回22日間反復経口投与し、ロスバスタチン(BCRPの基質)10mgを単回経口投与したとき、ロスバスタチン単独投与時に対するカプマチニブ併用投与時のロスバスタチンのCmax及びAUCinfの幾何平均値の比は、それぞれ3.04及び2.08であった(外国人データ)。[10.2参照]
16.7.7 ラベプラゾール
健康成人(20例)にラベプラゾール(プロトンポンプ阻害剤)20mgを1日1回4日間反復経口投与し、カプマチニブ600mg注)を単回経口投与したとき、カプマチニブ単独投与時に対するラベプラゾール併用投与時のカプマチニブのCmax及びAUCinfの幾何平均値の比は、それぞれ0.625及び0.748であった(外国人データ)。[10.2参照]
16.7.8 その他
(1)MET遺伝子変異等を有する進行固形癌患者(31例)にカプマチニブ400mgを1日2回9日間反復経口投与し、ミダゾラム(CYP3Aの基質)2.5mgを単回経口投与したとき、ミダゾラム単独投与時に対するカプマチニブ併用投与時のミダゾラムのCmax及びAUCinfの幾何平均値の比は、それぞれ1.22及び1.09であった(外国人データ)。
(2)カプマチニブはP‐gpの基質であり、CYP2C8、MATE1及びMATE2‐Kを阻害した(IC50値は、それぞれ1.7、0.28及び0.29μmol/L)。また、M16(酸化体)はMATE1及びMATE2‐Kを阻害した(IC50値は、それぞれ0.38及び0.63μmol/L)(in vitro)。
注)本剤の承認用法・用量は「カプマチニブとして1回400mgを1日2回経口投与」である。

17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国際共同第II相試験(A2201/GEOMETRY‐mono1試験)
MET遺伝子エクソン14スキッピング変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌患者を対象としたコホートにおいて、①化学療法歴のない患者28例(日本人患者2例を含む)及び②化学療法歴のある患者69例(日本人患者11例を含む)に本剤1回400mgを1日2回経口投与した。主要評価項目である独立画像判定機関の評価による奏効率(RECIST ver1.1基準に基づく)は、それぞれ①67.9%(95%信頼区間:47.6-84.1)及び②40.6%(95%信頼区間:28.9-53.1)であった。
副作用は、97例中87例(89.7%)に認められ、主な副作用は、末梢性浮腫52.6%(51/97例)、悪心37.1%(36/97例)、血中クレアチニン増加25.8%(25/97例)、嘔吐18.6%(18/97例)、疲労16.5%(16/97例)、食欲減退15.5%(15/97例)、下痢11.3%(11/97例)、リパーゼ増加11.3%(11/97例)及びALT増加10.3%(10/97例)であった。

18.1 作用機序
カプマチニブは、間葉上皮転換因子(MET)に対する阻害作用を有する低分子化合物であり、METのリン酸化を阻害し、下流のシグナル伝達を阻害することにより、腫瘍増殖抑制作用を示すと考えられている。
18.2 抗腫瘍効果
カプマチニブは、MET遺伝子エクソン14スキッピング変異を有する非小細胞肺癌患者由来腫瘍組織片を皮下移植した非肥満型糖尿病/重症複合型免疫不全マウスにおいて、腫瘍増殖抑制作用を示した(in vivo)。

一包可:不可

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分割:不可
粉砕:不明

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